お知らせ
2021 / 10 / 17 18:00
国際出願(特許)の料金支援制度
世界153ヶ国で先願権が得られる特許の国際出願(PCT出願)をするためには、
出願時に受理官庁等に納めるPCT手数料だけで20万円前後の費用がかかります。
PCT出願の料金支援制度には、 軽減制度 及び 交付金制度 があり、
2019年4月1日から、その対象が拡大され手続が簡素化されています。
軽減申請は、出願時に送付・調査手数料に対する手数料軽減申請書を出願書類に添付します。
交付金申請は、出願後に国際出願手数料に対する国際出願促進交付金交付申請書を郵送します。
例えば、小規模企業(法人・個人事業主)の場合、日本語、30頁以内、オンライン出願では、
送付手数料:¥10,000 → 1/3の¥3,330(出願時に¥6,670減額)
調査手数料:¥70,000 → 1/3の¥23,330(出願時に¥46,670減額)
国際出願手数料:¥119,000 → 1/3の¥39,670(出願後に¥79,330返金)
合計ではPCT手数料:¥199,000 → 1/3の¥66,330(-¥132,670)に軽減されます。
これだけ初期費用が軽減されると、外国出願の予定が1~3ヶ国の少数である場合や、
将来的に外国出願の可能性は有るが具体的には決まっていないような場合でも、
PCT出願が選択肢になり得ると思います。